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12/24 プレゼント

山下さんとレノンさんがそこらじゅうにいる。

思えば今夜はクリスマス・イブ。

「本来はー・・・」とか言う人もいるけれど、別にそんなこと、って思う。

もちろん、正しいことを言っていると思う。

けど、本筋からずれてたって、それで誰かと笑顔になれるなら、それでいいとおもう。

夢に見るようなサンタさんはいないってことぐらい、とっくの昔にしっている。

4歳の時、酔った父の口から聞いた。

それでも12/25の父は、僕のサンタさんだった。

今でも言える。

「サンタさんはいるよ」と。

それでいいと思う。

僕はいつも、笑顔になったもの。

ありがとう、って言えたもの。




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12/23 慟哭

職場に変わった先輩がいる。

今年でちょうど30歳。

には思えない落ち着きのなさ。

彼女が出来ないことに、誰も疑問を持たない。

先輩は、ガラス張りの扉を全力で開ける。

姿が見えなくとも、音で先輩なのだとわかる。

いつかガラスを粉々にしてくれると信じている。

密やかな楽しみ。

先輩は、同じ話を何度も、同じ調子で、同じ部分で自分で笑っちゃいながら話す。

その話が全く面白くない。

どこで笑えばいいのか、わからない。

それでも先輩はいつも、ものすごく楽しそうに話す。

「今の話、どこで笑えばよかったんですか?」

いつか言ってみようと思っている。

密やかな楽しみ。

そんな12/23の先輩のこと。

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12/20  2004/12~2005/4

今までと、きっとこれから先もずっと、自分を支える言葉のこと。


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12/17 さよなら、スナフキン

 僕は君みたいに”きれい”を探し回る時間はない。
 君も言っていたはずだ。”時間がないんだ”って。
 僕もそうだ。時間がないんだ。いつ終わるともしれない人生で、彼女と語りあわなければいけないこと、彼女に伝えなければいけないことが、それはもう、驚くぐらい沢山だ。
 思い描いたような人生じゃないさ。理想なんて、遠いお伽話みたいだ。それでも、思い描けなった”きれい”が今、僕をつつんでいるんだ。
 こんなこと言うと、君はきっと笑うんだろう。当り前さ、って笑うんだろう。
 だから、ありがとう。
 そして、さようなら。

 さようなら、スナフキン。


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12/11 12/11 AM02:30 失う

 少し早目の、友人との忘年会の夜。ネオンも落ち着き始めた街を歩いていた時のこと。
 彼女が不意に手を繋いできた時、何度も伝えようとした言葉を口にした。
 何てことはない、少しの優しさを含めた戒めの言葉。しかし彼女にとっては、やがて巨大な渦にも為り得る事態へ向けた言葉。
「関係ないじゃん」
 少しうなだれつぶやいた後、彼女は僕の手を強く握り直した。
 程なくして、鼻を啜る音が聞こえてきた。たまらず抱きしめると、深夜の飲み屋通りに彼女の泣き声が響いた。わきめもふらず、彼女はただひたすら泣いた。薄っぺらな強がりでせき止められていた感情は、もう止めることができなくなっていた。
 ばかやろう。なんで、なんで。
 涙の隙間で、彼女は何度も同じ言葉を繰り返した。
 始まりを知らず、終わりなど見えない恋に、彼女は泣いていた。僕の知らない誰かを想いながら、僕の腕の中、彼女は泣いた。胸に伝わる彼女の嗚咽に、熱い情愛が僕の中に溢れ、止まらなくなった。
 遠くを歩いている仲間の一人が、「the band」の”weight”を口ずさみ始めた。彼女の心を背負うことはできない。ただせめて、彼女の薄っぺらの強がりを僕らで支えることができたなら。そう願い、自然と僕の口からも拙い英語がこぼれ始めた。震える喉を必死に抑え、彼女の声をかき消すように、大声で歌った。
 ありふれたスタンダードナンバーは、幾ら上手に演奏しても釈然としない。ただその時ばかりは、何度聞いたか覚えていないこの曲が、僕らのオリジナルになった。

 失う恋はない。
 星も見えない夜空が瞬いた。そんな気がした、冬の夜。